【イベント参加レポート】GENESIS SIerパートナー会2025

三菱電機・米国開発元と連携を確認、
新製品「GENESIS Version 11」でFA DXを共に加速

2025年11月5日に開催された「GENESIS SIerパートナー会2025」に、弊社TECHNOMORe(テクノモア)は、GENESIS活用を牽引する主要SIerパートナーとして招待を受け、参加いたしました。

本会は、三菱電機が推進するFA DX戦略とSCADAソフトウェア「GENESIS」のビジネス構想を共有する重要な場です。 弊社は、国内の三菱電機関係者に加え、GENESISの開発元である米国 Mitsubishi Electric Iconics Digital Solutions社のキーパーソンとも直接意見交換を実施しました。 革新的な新製品「GENESIS Version 11」の発表内容と、グローバルな連携も含めた今後の展望についてご報告します。

三菱電機のFA DX戦略と日米キーパーソンとの対話

三菱電機のFA DX戦略が共有されました。全社共通デジタル基盤「SERENDI」を核とした「循環型デジタルエンジニアリング」を推進し、関連事業で2030年度に1.1兆円という野心的な目標が掲げられました。弊社は今回、三菱電機との議論に留まらず、GENESISの開発元である米国 Mitsubishi Electric Iconics Digital Solutions社のアジア太平洋地域セールスDirectorであるDR.HABIB REHMAN氏、およびプロダクトマネジメントDirectorのMark Reitzel氏と、今後の日本のDXを加速させるためのストーリーについて深く議論しました。

弊社の熟練した技術と豊富な現場実績に基づき、日本市場におけるGENESISのさらなる活用法や、将来求められる機能アップデートについて具体的な意見交換を行いました。DX推進におけるお互いの知見と課題を共有する、非常に有意義な時間となりました。

ビジネス課題の共有と「標準化・パッケージ化」への貢献

GENESISビジネスにおける現状の課題として、「スクラッチ開発に起因する導入ハードルの高さ」や「パートナー制度のメリット不足」が共有されました。これに対し、三菱電機からは解決策として、SIerパートナーによる「標準化・パッケージ化」を推進する構想が提示されました。これは、SIerが開発したパッケージ製品を、三菱電機の販売網も活用して共同販促するエコシステムを目指すものです。

弊社は、まさにこの「標準化・パッケージ化」において、これまでの技術と実績を活かせると確信しています。スクラッチ開発の負担を軽減し、より多くのお客様に高品質なFA DXソリューションを迅速に提供するため、この構想に積極的に参画してまいります。

【ハイライト】ライセンス“無制限”の新製品「GENESIS Version 11」

本会の最大のハイライトは、新製品「GENESIS Version 11」の国内発売発表です。

最大の特徴は、ライセンス体系の抜本的な変更です。従来は型名ごとに制限されていた「タグ数」と「クライアント数」を、原則「無制限」で利用可能となりました。

Version 11がもたらす変革

  • 柔軟なシステム拡張:システム規模の事前見積もりが簡素化され、将来の拡張が極めて容易になります。
  • 3Dグラフィック対応:Webブラウザ上で3Dグラフィック表示が可能となり、より直感的なUI構築を実現します。
  • FA機器連携強化:三菱電機FA機器の監視画面を自動生成するなど、エンジニアリング工数を大幅に削減します。

この変革は、まさに弊社が米国開発元と議論した「DXの加速」を技術的に裏付けるものであり、お客様の多様なニーズに対して、従来以上に柔軟かつ高度なソリューション提供を可能にします。

今後の展望:グローバルな連携による強固な協力体制

本会を通じて、国内の三菱電機のみならず、米国開発元とも直接的な連携が確認され、今後のより深い協力体制が約束されました。
さらに、三菱電機からはOTセキュリティ分野の強化も発表され、DXとセキュリティを両輪で進める姿勢が示されました。

TECHNOMOReは、三菱電機の戦略的パートナーとして、また日米双方と直接対話できる開発パートナーとして、GENESIS Version 11のポテンシャルを最大限に引き出し、お客様のFA DX推進をグローバルな視点で強力にサポートしてまいります。


コメント

“【イベント参加レポート】GENESIS SIerパートナー会2025” への2件のフィードバック

  1. 三菱電機 ソリューションソフトウエア事業推進部・ソフトウエア営業グループ 市川大輔のアバター
    三菱電機 ソリューションソフトウエア事業推進部・ソフトウエア営業グループ 市川大輔

    いつもお世話になり、ありがとうございます。
    三菱電機の市川です。

    この度は弊社横浜オフィスまで足を運んでくださり、また、このような素晴らしいレポートを掲載くださり、誠にありがとうございます。

    ご記載をいただきました通り、SIerパートナー様、弊社、弊社販売網での三位一体となった共同販促のエコシステムの構築に向け、メーカーの立場からより良いプロダクトへ進化、発展させていくことで、皆様のご期待に沿ってまいりたいと考えております、

    これからもご支援を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

    1. 森永 孝一郎のアバター
      森永 孝一郎

      三菱電機 市川様

      いつも大変お世話になっております。
      TECHNOMORe 代表取締役CEOの森永でございます。

      この度は、ご多忙の中、弊社記事にご丁寧なコメントをいただき、誠にありがとうございます。

      先日の「GENESIS SIerパートナー会2025」では、大変貴重な機会をいただき、重ねて御礼申し上げます。
      市川様をはじめ三菱電機の皆様、ならびに米国開発元の皆様との有意義な意見交換を通じ、FA DXの未来に向けた貴社の強いコミットメントと、
      「GENESIS Version 11」の素晴らしい可能性を改めて実感いたしました。

      ご記載いただいた「三位一体となった共同販促のエコシステム」の構築は、私どもSIerパートナーにとっても大変心強く、大きな指針となります。
      弊社といたしましても、その一翼を担い、貴社の素晴らしいプロダクトと共に「標準化・パッケージ化」を推進し、お客様のDX実現に貢献していく所存です。

      こちらこそ、今後とも変わらぬご支援とご鞭撻を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA